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阪神大震災メモリアル大うたう会 神戸からの発信 あれから26年 2回公演

更新日:2021年2月14日

私たちは大震災で大勢の命と財産を

失って初めて、築きあげてきた近代都市の危うさをかみしめました。団の復興の原動力になったのは、まぎれもなく人と人とのつながり励ましあいであり、そこには何時も歌と太鼓があったのです。命の尊さとはかなさ、この地球上に生ある限り震災から誰も逃れることはできません。ならばこの教訓を震災

体験した者の定めとして地球上の人々に伝えることが無念にも散って行った亡き6,400人への鎮魂

であるのです。だから、1月17日は忘れない。

ご来場頂き、誠にありがとうございました。

神戸市役所センター合唱団

団長 田中 嘉治


26年前の1月17日、未曽有の大震災が阪神・淡路地方を直撃しました。神戸市役所センター合唱団も大きな打撃を受けましたが、多くの人に支えられ瓦礫の中から立ち上がり、うたを歌い、太鼓を打ち、復興の槌音を響かせてきました。その中で人の優しさや人と人がつながり合うことの大切さ、うたや音

楽は人々の心と身体を癒し、励まし、活力を与えてくれることを知りました。

最近では震災を知らない人や、まだ生まれていなかった若い人たちに震災のことを話す機会も増えてきました。震災を経験した者としてあの時のことを伝えていくこと、亡くなった方々のことを忘れないこと…そのことを想いながらこれからも「震災組曲」を歌い続けていきたいと思います。2021年1月17日に出会えた皆様と一緒に、東北に九州に全国にこのうたごえが届きますようにー。

ご来場、ありがとうございました。

神戸市役所センター合唱団

実行委員長 阪口公美子



2021年1月17日に開催した、震災メモリアル大うたう会の様子が朝日新聞に掲載されました




一瞬にして6400人を超える命を奪い、多くの人たちの運命を変えた阪神・淡路大震災。あの日から26年、神戸市役所センター合唱団以下、(団)は毎年この時期にメモリアル祈念行事を行っています。

今回はコロナ禍のなか、一部で開催に不安な声があがりましたが、震災を伝えるこの取り組みを止める訳にはいかないと、コロナ感染予防対策を徹底しての開催を決め、1月17日(日)、阪神・淡路大震災26年メモリアル大うたう会2回公演を神戸音楽センター会館で行い、震災で亡くなられた人々への鎮魂と今生きている者の再生への想いを重ねました。

 企画の柱は、初演以来この25年間大切に歌い続けている「阪神大震災鎮魂組曲1995年1月17日」(原詩:森村誠一、編詩:池辺晋一郎・団、作曲:池辺晋一郎)の抜粋演奏、そして震災後に神戸で生まれ、東日本をはじめ、日本各地、世界に広がっている復興のシンボル曲♪しあわせ運べるようにと被災地福島への想いを込めた♪群青の演奏です。これらの曲を歌う市民団員を募集したところ、大変な中を小学生から80代の方まで20名が参加してくださいました。ある市民団員は「今コロナで歌う所が無くなった。高齢なので躊躇する気持ちはあったけど、震災の曲だけは歌いたいという思いが強かっただけに歌えて嬉しい」と語りました。



震災の翌年から、毎年1月17日にJR三ノ宮駅前広場(昨年から神戸阪急百貨店2F広場)で地震発生時刻の12時間後である17時46分に、「鎮魂と希望の太鼓」を打ち鳴らしている団の太鼓衆団輪田鼓は、今年はコロナで会場が使えず、この大うたう会の中で太鼓を打ち鳴らしました。

また、うたう会の中で、今回1月22日核兵器禁止条約発効記念うたごえ平和行動のとりくみとして、核兵器禁止条約発効記念うたごえ平和行動コーナーを設け、会長自らうたごえ平和行動について語り、署名を訴え、♪折鶴を手話を付けて歌ったり、♪戦争を知らない子供たちを歌ったりしました。

当日は、集客が困難と思われましたが、出演者とあわせ100名を超えるうたごえの輪となり、震災当時に避難所まわりでよく歌った♪そんな町や、東日本大震災被災地にも想いを寄せ、♪花は咲くそして、「神戸の壁」の歌も一緒に歌う事ができました。「あの日が甦りました。震災を忘れず、伝え続ける事の大切さを感じ、太鼓の音で元気を貰いました。」等の感想をいただきました。

今回初めて、大うたう会と関連して、館内の一室で「震災の消えた傷跡と神戸の壁遺構達写真展」を3日間開催し、40人以上の方が観覧されました。神戸の壁とは昭和2年頃建てられた長田区の公設市場の防火壁で、大空襲と地震の大火にも耐え、その後神戸から淡路島へ移設された震災遺構で、千年先まで平和と安全を伝える生き証人です。

この「神戸の壁」の名付け親でもあり、保存に取り組んでいるリメンバー神戸プロジェクト(代表:三原泰治)とは昨年のメモリアルコンサートでつながりができ、今回は三原さんご自身が何度も私たちの会館に足を運び、自ら「写真展と大うたう会」のよびかけチラシを作ってマスコミにも広く宣伝してくれました。写真が語るあの日の「記憶」は今も見る者の心を打つのです。

三原さんつながりから当日はTV大阪や朝日新聞からの取材を受け、メモリアル行事の取り組みを広く知らせてくれました。

「私の命はいつか消えるが、モノは残る。震災を伝えていくのが私の役割」と語る三原さんたちと1.17を風化させない心をつなぎながら私たちは歌い続けていきたいと思います。





コロナ禍の中、緊急事態宣言中にも関わらず、ご来場頂きましたお客様に厚く御礼申し上げます。

入館前の体温チェックや消毒、マスク着用にご協力頂き、ありがとうございました。



大うたう会 アンケートより・・

ご協力、ありがとうございました。

◆震災の歌、当時を思い出してしまったりもあり泣けてしまいました。とても心にしみました。

◆震災を忘れず、学んだことを伝え続けることの大切さを感じました。音楽・歌・太鼓の響き に元気をもらいました。あの日がよみがえりました。ありがとうございました。ますますのご活躍をお祈りします。女性パワーがすごいですね。子供たちに引き継ぎたいですね!!

◆組曲を聞くと、特に「わたしの息子」を聴くと泣けてきます。災害は幼い子供からも親を奪っ たり、生後間もない命をむごくも奪います。合唱も伴奏もすばらしかった。

東日本大震 災から10年経った今年、コロナ禍情勢下で何とか開催できてよかったですね。一緒に歌えて よかった。ありがとう。「群青」も練習して歌ってみたいです。

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