この3月7日に神戸笑いっ子センターの特別企画として演歌師・岡大介さんを招いての独演会を行い、その後にうたう会を行います。
岡大介さんは、よしだたろくろうに憧れてフォークソングの世界に足を踏み込みました。ストリートミュージシャンとしてギターを手に唄いだし、やがてかんから三線と出会い、高田渡らにも強い影響を与えた唖蝉坊にたどり着く。そして近年はそのユニークな楽器で、若いのに旧い明治大正の演歌をうたう奇特な若者としてマスコミで注目され広く取り上げられ小沢昭一に請われ武道館にも出るほどの人気者となっています。そして現在では、フォークシンガーとしてではなく、かんから三線を手にした「演歌師」として寄席から演芸会、居酒屋、喫茶店、各地のイベント、路上と所選ばず全国各地を廻って唄い続けているそんな方です。
岡さんが歌う明治大正演歌は、政府批判・社会風刺を謳うもの。政府に立ち向かうための魂がこもった演説歌です。
20代前半から歌い始めた岡さんは、明治大正演歌のどこに惹かれたのでしょうか。
「強いメッセージが込められているところです。政治風刺はなんとなくしたいと思っていたけど、そう強く思ったきっかけは東日本大震災。落語家さんと被災地を回った時、皆さんの不安や辛さを目の当たりにして、真実を伝えたいって強く思ったんです」との事です。
カンカラ三線を選んだのは明治大正演歌にぴったりだと思ったから。
「それまでギターで歌っていたけど、曲調が三味線調だからなんか違うなぁと思って。そんな時、たまたまカンカラ三線の存在を知りました。カンカラ三線は沖縄の楽器で、戦後物資を没収されて楽しみがない辛い時代に、ベッドの木・パラシュートの糸・配給食材の缶で作られたものです。たまたま出会った人に作り方を教わって、自分で作りました」。
怒鳴るように歌う明治大正演歌と、絶望の中で生まれたカンカラ三線。
それは驚くほどにマッチしたのです。
明治大正演歌は人々の叫びたっぷり唄って下さいます。
後半はお客様と一緒に歌い交わす「うたう会」です。懐かしい曲や歌いたい曲を沢山歌って心も体もリフレッシュ!!
ぜひお誘い合わせのうえ、芦笑亭にお運びください。
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