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神戸市役所センター合唱団 第43回定期演奏会「鳥の歌」 聴き応えある音楽的で品格のあるコンサートでした!

演奏会の第1ステージは神戸市役所センター合唱団の合唱をお楽しみいただきました。指揮は山本収先生、そしてピアノは井上由子さんです。 まずは、皆様のよくご存じの♪見上げてごらん 夜の星を をアカペラで歌い、そのハーモニーを届けました。2曲目は♪生存の叫び。被爆75年をテーマに6人の作曲家が書き下ろした楽譜集「風の音符たち」より1曲。作曲はたかだりゅうじ。核の恐怖に対して理性、知性、感性で立ち向かう私達の強烈なメッセージであり、先日、急逝した編曲者の小林康裕氏への追悼の念を込めて歌いました。そして3曲目は平和への思いを込めた曲♪月見草咲いて。団が2002年に委嘱した混声合唱組曲「沖縄の雲へ」の1曲。沖縄戦で生なった人々への思い、そして平和への願いが歌われました。


 4曲目は♪リメンバー。昨年、逝去したソプラノ歌手、佐藤しのぶ唯一のオリジナル曲を反戦・反核への思いを込めて歌いました。神戸市役所センター合唱団の合唱の最後を飾ったのは♪交響曲「五月の歌」より「愛」

日本国憲法施行40周年を記念して創作された交響曲「五月の歌」の第5曲。谷川俊太郎の詩が、外山雄三の曲によって心に迫ってくる演奏となりました。

この後、団から生まれた女声アンサンブルKIPLYUと女声コーラスゆずり葉による♪女声合唱とピアノのための近代日本名歌抄より、♪影を慕いてをKIPLYUが歌いましたが重厚な3人のアンサンブルが会場に響きました。女声コーラスゆずり葉が、町田百々子先生指揮、遠藤奏子さんのピアノで同じ日本名歌抄から♪青い眼の人形と♪ゴンドラの唄を歌いあげました。編曲は信長貴富。とてもゴージャスなピアノトとともに楽しんでいただきました。

このあと、2ndステージは太鼓衆団「輪田鼓」。昨年9月の太鼓衆団輪田鼓公演で田中団長が作調し、初演した甦る「蒼き狼 チンギス・ハーン」を演奏しました。その勇壮な太鼓に会場は大きな拍手に包まれました。


 そして、休憩をはさんで、メインステージは、井上鑑編曲による混声合唱曲集「平和」のステージと銘打って、記念トークは井上鑑氏による「カタルーニャを語る」。カタルーニャや鳥の歌への思い、平和と民主主義のために闘い生きたチェリスト、カザルスの足跡等をお話し頂き、あとの合唱へとお客様を誘ってくださいました。

 この後、ピアノソロで2曲を披露。

1曲は「Guemika」そしてもう1曲は弾き語りで「Cellist」その力強くかつ繊細な演奏にお客様は魅了されました。

そして、井上氏の編曲作品を自らピアノ演奏していただくという、大変贅沢なステージでした。

このステージの曲を共に歌おうと集まってきて下さった市民団員の方、いつもお世話になっているとんだばやし混声合唱団の有志の方、団員合わせて約40名の舞台。指揮は増田健一先生。

 1曲目は♪花には太陽を 子どもらには平和を 子どもたちが育ち、生きていくこの先の社会の平和は、大人たちが守り続けていかなければならないと改めて投げかけた演奏でした。

2曲目は♪君は生きているか。 作曲者石原いっきの「働く人々のおかれている状況は以前にも増して厳しく生きづらくなっているように思える。人々が信頼しあえ、心をつなげるように」との思いを込めて歌いました。♪この胸の奥深く We Shall overcome 井上鑑氏の原詩を尊重しながらとてもわかりやすい詩にのせて平和への思いを演奏しました。次の♪モンセラートの星はカタルーニャで、今も歌い継がれている曲で、讃美歌のような厚みのあるハーモニーを届けました。


そして、最後が鳥の歌〜パブロ・カザ゜ルスへの返歌。井上鑑氏のピアノから始まり、男声の合唱へと引き継がれます。山田健先生、伊藤正紀さんはじめとする男性陣のうたが聴衆の心をつかみます。そして、女声も加わっての合唱。そして、田中次郎氏のチェロが、もの悲しさを感じさせる鳥の歌のメロディを奏で、最後は、「私たちは鳥になって伝え 守っていく 長い旅路でも あなたがずっと夢にみた 平和を」と歌い、しめくくりました。

コロナ禍のなか、私たちの思いを一杯詰め込んだ演奏会。その想いを届けることができたのではないでしょうか


お世話になった先生方、一緒に歌って下さった市民団員やとんだばやし混声合唱団・ゆずり葉等の出演者の皆様、そして聞きに来て下さった多くのお客さまに改めて感謝致します。


   

演奏会のアンケートより ご協力ありがとうございました


・ご盛会、おめでとうございました。

 「鳥の歌」は好きな曲ですが、まさか合唱で聴けるとは思ってもみませんでした。

 今回のコンサートの企画、プログラム、演奏、すべて素晴しかったです。

 ユニークで、芸術的な井上鑑さんは、私の後輩(桐朋)ですが、こう いう才能溢れる方 が活躍されることを誇りに思います。存在感バツグンでしたね。

 第1部、2部、3部、どれも聴き応えがあり、とても音楽的な、品格のあるコンサートでし た。そして、戦争反対、平和を愛する気持ちが伝わって来ました。ありがとうございまし た!!


・鳥のうたの調べが何とも言えず悲しい調べで良かった。太鼓、合唱、語りがあって良かっ た。とても良い演奏会でした。


・コロナの中、素晴しい演奏会をありがとうございました。大きな励ましを頂きました。


・最後の合唱がとても良かった。「We Shall Overcome」や「鳥の歌」など、とてもとても 素晴しかったです。


・素晴しかったです。力強い太鼓演奏もあり、癒しの時間でした。


・3部が良かった。“We Shall Overcome”が特に良かった。どの ようにして歌うのか心配だった。世界が平和になることを願い ます。特に女性と子供達。


・いつも素敵な演奏会です。歌や太鼓を聴いて楽しんでいる時間 はとても贅沢なことです。友人が一生懸命練習してこうして晴 れの舞台をみることで私も頑張ろうと思います。みんなの心に 歌があれば本当に幸せだと思いました。


・合唱の人達、また和太鼓の人達、全てに感動しました。声を出すのは良いことです。これ からも頑張って頂きたいです。これからも楽しみにしています。最後になりましたが、井 上様、チェロの田中様、本当にありがとうございました。


・神戸の近き人々のコーラスとして楽しく拝聴して、良いグループがあることに自慢したい 気持ちです。更なる御発展、期待いたします。輪田鼓、力強く腹に響き、久し振りにスカッ とした気持ちになりました。日本の伝統芸の素晴しさ、参加出来良かったと嬉しいです。


・講演は初めてのお話で、楽しく聞くことができた。ピアノがとても綺麗で美しく感動した。 太鼓は体中に響き、共に叩いている感があった。


・生存の叫び:冒頭から大変な力強さを感じ圧倒されました。

月見草咲いて:上記の曲(生存の叫び)とは趣が異なり、ゆったり優しく時間が流れた。

リメンバー:後半部分は凄い盛り上がりでした。

太鼓は合唱とはうって変わり圧巻の迫力でした。

井上鑑さん 君は生きているか:力強く感じました。生きている!!

コロナ禍の中、手指消毒、マスクの着用、ドアの開放等に配慮されての開催、大変お疲れ 様でした。ありがとうございました。


・生存の叫び、印象に残る。また聴きたい。君は生きている かも好き。


・コロナで大変な中、頑張って練習された成果が出ていまし たね。とても素晴しかったです。これからも頑張って下さいね。


・とても楽しく参加させて頂きました。コロナ禍で皆さん練習も大変でしょうが、どうぞお身体ご自愛され活動を続けていかれますよう応援しております。


・凄く、楽しかった、ありがとう。










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